冷房つけっぱなしの電気代はいくら?

冷房を1日つけっぱなしにすると、電気代はいくらになるの?

いろいろな要因があり、一概にいくらになるとは言えませんので、1つの例としてご紹介します。
例) エオリアAX シリーズ10畳用(2020年)
期間消費電力量(1年間に消費する電力の目安):790kWh
電力料金の目安単価:27円/kWh(税込)

790kWh × 27円/kWh = 21,330円/年
21,330円/年 ÷ 365日 = 約59円/日

そのため、1か月の電気代は単純計算で以下のようになります。
21,330円/年 ÷ 12ヶ月 = 約1,778円/月

思ったよりも小さな金額でしたか?もちろん、エアコンの状態、気象条件や電力会社などのさまざまな条件によって電力量は変わります。
また、この電気代はエアコン1台の電気代ですので、上記以外に基本料金や他の家電の電気代等が加算されます。

さらに、ファミリーの場合ですと、10畳用のエアコンでは不足だと思いますので、より期間消費電力が大きいエアコンを使用することになります。また、一家で1台では足りませんので、リビング、寝室、子供部屋等、台数に応じて電気代は倍々に増えていきます。

つけっぱなしと、こまめに消すのどっちがいいの?

結論から言いますと、外気温が高い日中は「つけっぱなし」が良いです。
空調メーカーのダイキン工業が検証したところによると、日中に30分間隔で付けたり消したりするよりは、つけっぱなしの方が良いという結果が出ています。
当然ではありますが、日中に1時間以上の外出をする場合などは、冷房を消して外出した方が良いです。

逆に、外気温が下がる夜間ですと、室温との差が小さくなりますので、30分単位であっても「こまめに消す」方が良い場合もあります。

どちらが良いのかを簡単にまとめますと、以下になります。
家にいる → つけっぱなしが良いです。
30分以内の外出 → つけっぱなしが良いです。
1時間以上の外出 → こまめに消すのが良いです。

冷房を節約するにはどうすればいいの?

「つけっぱなし」の方がお得だったとしても、やはり電気代はもっと下げたいですよね。
冷房を使う際に電気代を節約するには、いくつかの手段があります。

①設定温度を上げる
環境省では、夏の室温の目安として「28度」を推奨しています。暑いからと言って下げすぎると体調を崩してしまいますので、気をつけて下さい。
この推奨温度で注意していただきたいのは、エアコンの温度設定ではないということです。暑いと感じたときには、温度計で確認しつつ、エアコンの温度設定を調整して下さい。

②サーキュレーターで冷気を循環させる
TVなどでも、よく言われていることですよね。ご存じの方も多いかと思います。
室内の上部に溜まる熱と、下部に溜まる冷気をかき混ぜることで、温度のムラを無くしてくれます。これにより、部屋全体が涼しくなり、多少設定温度が高くても快適に過ごせるようになります。

③エアコンを最新型に買い換える
最新型のエアコンは10年前のエアコンと比較すると約5%の省エネになると言われています(資源エネルギー庁)。多くのエアコンメーカーではエアコンの標準使用期間を10年に定めているとのことですので、10年が経過しているエアコンは最新型に買い換えるのも良いかもしれません。

他にも「レースのカーテンを閉める」、「遮光カーテンを閉める」、「エアコンのフィルタを掃除する」など、さまざまな方法があります。全てを実行することで、かなりの節約になると思います。

最後に注意していただきたいことがあります。
電気代を節約することも大切ですが、真夏には室内での熱中症のリスクもあります。暑くてしんどいと感じたときには、ためらわずにエアコンを使いましょう。どんなに節約してお金が貯まっても無駄になりますよ、命あってのお金ですから!