マツキヨとココカラの経営統合を解説。

多くの方は、日常的にドラッグストアを利用していると思います。
ぼくも近所にあるドラッグストアを毎週利用しています。

今回は、そんなドラッグストアの大手であるマツキヨとココカラの経営統合についてご紹介します。
ぼくの近所にもマツキヨがありますので、今回の経営統合で恩恵があればと思い、調査してみました!

マツキヨとココカラが経営統合!

マツモトキヨシホールディングス(ドラッグストア業界5位)とココカラファイン(同7位)は2019年に経営統合に関する協議を開始し、2021年10月に経営統合することになりました。この2社は、共同の持株会社「マツキヨココカラ&カンパニー」を発足させ、その傘下に入ることになります。新会社の社長にはマツキヨHD創業家出身の松本清雄社長が就任することになっています。

この2社が経営統合することで、売上高1兆90億円、営業利益505億円、店舗数3,053店となり、現在業界トップのウエルシア(売上高8,500億円、営業利益330億円、店舗数1,976店:2020年2月期)を大きく引き離し、業界首位に躍り出ることになります。

なぜ、経営統合するんだろう?

ドラッグストア業界自体のビジネス環境の変化が挙げられます。地域密着から全国展開へ、薬剤師不足、食品強化型や化粧品に強い等の差別化による競争の激化など、何が起きてもおかしくないような状況です。
このようなビジネス環境で勝ち抜くため、店舗の展開エリアの相互補完、人材やノウハウ、経営インフラなどの共有、仕入れや物流コストの削減等を狙い、経営統合すると考えられます。

そもそも経営統合って何だろう?

経営統合とは、複数の企業が共同出資して設立した持株会社の傘下(子会社)に入ることをいいます。今回でいうと「マツキヨココカラ&カンパニー」が持株会社です。
メリットとしては、それぞれの企業の強み(人材や商品開発・マーチャンダイジング等の様々なノウハウ)を共有することができるため、シナジーを生み出しやすくなることにあります。

我々消費者にとって良いことはあるの?

経営統合のメリットの1つに人材やノウハウの共有があります。両社がそれぞれ培ってきた商品開発力を統合することで、プライベートブランドの商品力が強化されることが期待できます。そのため、より良い商品を安く提供してもらえるかもしれません。
また、店舗の展開エリアを相互補完できる関係とのことですから、既存店舗を削減することなく、両社の店舗数を維持できることになります。ぼくたち消費者からすると、これは店舗数が増えることと同義で、さらに利用しやすくなることが考えられます。これにより、「ウェル活」のようなポイ活も期待したいですよね。

日々使用しているドラッグストア。大きな変化があると、良い方向に変わることを期待してしまうのは、ぼくだけではないと思います(笑)。
ドラッグストア業界においてもコロナ禍で厳しい状況が続きますが、この経営統合を機によりコロナに負けない良いサービス・商品を提供していただけることを期待したいと思います。